個別ケアは孤独ケアじゃないとよ

必要な空間。

プライベート空間。

集える空間。

ちょっとだけ死角になる空間。

集団の中の自分の居場所。

生活の場所には、それぞれが落ち着ける居場所が必要だよね。

家族でも、ご飯を食べるときに座る椅子は、決まってることが多いでしょ?

人って、初めての場所なんかに行ったときは、まず、自分の安心できる小さな空間を探して、座席を確保するとちょっと落ち着くことができたりする。

子供もそう。

もちろん、大人も認知症の人も。

だから、みんなの場所にも、小さな自分の居場所は必要。

秘密基地や、小さな隠れ家みたいなところはワクワクするよね。

この感覚って、大人になっても続いてる。

自分の大好きなものに囲まれた、自分だけの空間。

自分らしく生きる、施設っぽくない大きな家【むく】では、そんな自分だけの空間も大切にしたいと思う。

泊りの方の個室もそうだけど、みんなで過ごすリビングにも、それぞれのテーブルや椅子を用意したい。

1人1人が、自分場所のだと感覚的に思えるようなテーブルや椅子。

そして、それぞれの身体に合った使いやすいものを用意する。

これって、要介護状態の人にはとっても大事なこと。

椅子の高さ1つで、姿勢が変わり、テーブルの高さ1つで、食事が自力でできなくなったりする。

小さなお婆ちゃんには、小さな椅子とテーブル。

地べたに座りたい人には畳とちゃぶ台。

テーブルも同じものを揃えるのではなく、何種類かあっていいよね。

もちろん、みんなで座れる大きなテーブルも、それはそれで選択肢の一つにしたい。

集団の中での個を、いかに生かせるようにするか。

個別ケアが大事だからと、個室に閉じ込めて、孤独にさせてしまうようでは本末転倒。

個別ケアは孤独ケアではない。

人は、人との関わりの中でこそ人らしくいられるんだからね。

【むく】は、できるだけ外に向かって、オープンな建物にする予定。

大きな掃き出し窓には、濡れ縁を。

リビングからはテラスに自由に行けて、外にでられるよ。

子供たちの通学路にある場所なので、「いってらっしゃい」や「お帰りなさい」と、声掛けができるといいな。

吐き出し窓の部屋は『地域交流室(仮称)』としているので、子供たちの寺子屋、ボランティア室、赤ちゃん先生のミーティングルーム等、自由な空間にしたい。

施設っぽくなく、いかに入りやすい雰囲気を作るか。

ここが、私の中で最も大きな課題なのだ(`・ω・´)

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  1. 2017年 2月 06日

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