見た目で分かるよね。
長男トーマはハーフです。
オーストラリアミックス。
私の最初の結婚相手は、オーストラリアにいた時のフラットメイト。
芸術家で、ワイルドで、背がとても高い人だった。
日本で3か月ほど一緒に暮らしてたけど、それぞれの文化の違い、暮らし方の違い、生き方に大きなすれ違いが生じて、別々の生き方を選んだ。
・・・というのが、みんなに言ってる離婚の理由。
でも、今思うと、私、産後鬱だったのかもしれない。
初めての子育てなのに、周りには助けてくれる人がいなくて、いや、いたんだけど素直に甘えられなくて、一生懸命肩肘張って、ちゃんとした育児をしようって頑張ってた。
母も近くにいなかったし、頼りになるはずの夫は日本語が全く分からない外国人で「スーパーに〇〇買いに行って来て」なんて事すら頼めなかった。
長男はとにかく、抱っこしてないとずっと泣く子で朝も昼も夜も、まとまって寝てくれなかった。
30分寝てくれたら良い方で、夜中もずっと抱っこしてたな。
お陰でいつもぼーっとして、フラフラして、危うく車のブレーキとアクセルを間違えそうになったこともある。
大変なのに、夫にはなぜか長男に触って欲しくなかった。
動物的本能というか、なんというか、長男を常に傍に置いていないと不安で発狂しそうになってた。
2か月くらいのころ、夫が勝手に散歩に連れていったことがあって、その間、ずっと立ってウロウロ、外を眺めてはため息で、心臓がバクバクして卒倒しそうになったことがある。
本能が夫を子供の父親として認めていなかったのかもしれない。
それに、英語。
ただでさえ疲れているのに、英語なんて面倒くさくて話せない。
もう、喋るのが嫌で嫌で、引きこもりになってた。(今の自分からは考えられない!)
そして、いざ友達と喋ろうとすると、言葉にならないわけ。
「あ、あ、あ、ありがとね。うん。そ、そ、それはさ、こ、こっちが・・・」
思ったことが言葉にならない。
どもってしまう。
心から笑うことができなかった。
それでも、そんな自分を認めたくなくて、人にも知られたくなくて、大丈夫なふりして頑張ってた。
実母にも平気なふりして「ちゃんとやってるよ!」って大変さを気付かれないようにして、SOSを出せずにいた。
ただ、この夫に対してだけは、頑張れなくて「半径1m以上近づかないで!」とか、「話しかけないで!」とか、めちゃくちゃ言ってた。
いくら産後鬱だったとしても、こんな仕打ちをされた方も、たまんないよね。
文化や価値観じゃなくて、私の仕打ちに耐えられなくなって、国に帰ってしまったという方が正解かもしれない。
(でも、未だに長男にはクリスマスや誕生日にはプレゼントを送ってくれる関係)
夫が国に帰って、3か月の長男と2人きりになった時、すっきりしたのを覚えてる。
申し訳ないけど、肩の荷がグッと軽くなって、笑えるようになった。
自由になった。
そんな気がした。
「母子2人きりだけど、楽しもう!」って決めてからは、2人の時間をとことん楽しんだ。
3歳まではとにかく、べったりしようって、仕事以外で空いた時間はずっと長男と一緒だった。
とにかく、かわいかった!!
この子がいれば、もう何もいらない!
私はこの子と2人なら生きていける!って本気で思ってた。
毎日写真を撮って、日々のことを書き留めておきたくて、ブログも書いてた。
それに『子育てに男はいらねぇ!』って本気で思ってた。
実際、男には全く興味関心が無くなってた。
これも本能のせいだったと思う。
自分自身、父親がいなかったせいもあって(正確に言うといたんだけど、いなかった)、父親像があまりはっきりしないってのもあったし。
ただ、長男が3歳になったら、自分の時間を持とう!って決めてたんだよね。
そして始めたカイトサーフィン。
そこで出会ったのが、今の旦那・・・。
の話は、また今度(笑)
今でこそ、育児をめっちゃ楽しんでるけど、やっぱり初めての育児には不安なことがいっぱいだった。
世の中のお母さん、みんなそうだと思う。
そして、ちゃんとやろうとして頑張りすぎちゃってるんじゃないかな。
私もそうだったし、最近周りのみんなもそういうことをよく発信してる。
完璧主義ほど鬱になりやすいっていうよね。
育児なんて、お母さんが笑っていればそれで十分なのにね。
そう気づくまでに、10年かかっちゃったけど。
でもね。
MUKUを起業して、自分らしく生きよう!そう決めることができたのは、この子たちがいたから。
この子たちに出会ってなかったら、起業しようなんて思わなかったかもしれない。
この子たちのお陰で、たくさんの出会いがあって、たくさんの縁をもらった。
何か一つでも欠けてたらダメ。(←うちの旦那の口癖だけど)
だから、過去は今を作るためのもの。
バツイチだけど、子連れ再婚だけど、私にとって、これはマイナスではない。
だって、今の私はすごいから!(笑)
過去の私に、胸張って自慢できる私に育ってきてるからね。
もちろん、まだまだこれから、もっともっと上を目指して目標に向かって突き進むよ!
過去の私、今の私を見ててよね!
コメントを残す