やっほー!
むくのオープンまで、2週間を切りました!!
今更だけど、私が「むく」を立ち上げるに至った経緯をおさらいしたいと思います。
私は、長年、作業療法士としてお年寄りに関わる仕事をしてきました。
人生の最期に近いところだったり、障がいとともに歩む人生だったり、自分では自分のことがどうにもできない人生だったり・・・。
様々な人生に関わらせてもらいました。
私の人生も波瀾万丈だけど、人の人生に少なからず関わらせてもらうことは、私の人生にも良い刺激となります。
でも、病院や大きな施設では、その人の人生というより、その場所に当てはめられて生かされているだけのような人が多く、これでいいのか?人の人生って、これでいいのか?と悶々とした日々を送っていたのも事実です。
もちろん、病院や施設での生活は非日常。
また、自分の時間を取り戻すことができると信じて、リハビリに励み、新しい生き方を模索していくのですが、何かしら
ちがーう!!
そう感じていたんです。
高齢者は高齢者だけを集めた施設。
病院では、病院のルールに従うのが当然で、好きな服も着ることができない。
人生の最期の時間かもしれないのに。
子ども達は、おじいちゃん、おばあちゃんと触れ合うこともなく、お年寄りを宇宙人のように見る。
ご近所さんとも疎遠で、孤独死が日常茶飯事な時代。
介護される人は申し訳なさそうに頭を下げ、介護する人は日々の業務?に追われ、本当の介護を忘れてロボットと化していく・・・。
そんな世界を目の当たりにするにつれ、訓練室でするリハビリも大事ではあるけれど、それより先にもっと、その人の人となりを考えるべきなのではないか、その人がその人らしく最期まで生きるには?と考えるようになったんです。
そして、いつしか、自分でスタッフも利用者も「自分らしく最期まで生きる場所」を作りたいと思うようになっていました。
最初は、富山型や宅老所を考えて、福岡の「よりあい」に見学に行き(15年前くらい?)、デイサービスの方が始めやすいかなと、mixiで「デイサービス開設!」というコミュを作り情報収集(10年前くらい?)、物件を探して、事業計画書も作って・・・。
でも、その時は、タイミングじゃなかったのかな?何となく流れていました。
その間、離島暮らしをしたり、国際結婚をしたり、ニュージーランドでバックパッカーしたり、オーストラリアでダイビング三昧してたり、離婚したり、再婚したり(笑)
そして、出産という大イベントを3回も経験し、子育て現在進行中。
そして、やっと、そのタイミングがやってきたという感じかな、と思います。
今までは、人生勉強(今も現在進行形だけど)
私は、まだまだ、その器ではなかった。
今、子育てをしている今、むくを創る、その時が来たんだと思っています。
三男のなおちんが3か月の時に、決意を固め、1年経った今、開設が目の前です。
よく、子育て中で、こんな小さい子がいてよくやるよね~!!と、呆れられたり(笑)、励まされたり、驚かれたりするのですが、私としては「この子がいるからやれる!!」なんですよね。
子どもたちに教えてもらった「生きる」ということ。
暮らしは縦割りではなく、横のつながりがあってこそだということ。
ママだからこその目線で、母親たちの力を生かした場所にもできると、気づかせてもらった。
むくは、私の周りにいる人みんなの思いが集まってできる場所なんですよね。
私は、ただ、周りに動かされているんです。
そして、介護は暮らしの延長であり、リハビリも暮らしの中に混ぜ込むことができる、また、赤ちゃんや子供たちの存在が生活を豊かにすることを立証したい、そう思っています。
介護スタッフ不足は、子育て中のママが補えます。
介護技術は、育児から学べます。
コミュニケーションは、赤ちゃんが教えてくれます。
そして、生きることをお年寄りに学び、子供たちに伝えたい。
介護する人、介護される人ではない、人と人との関係。
こんなことを大事にしていきたい、と、オープンを前にして考えています。
さ、オープンまであと10日!!!
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